ハワイで飲食店開店まで長い時間がかかってしまった

ハワイで飲食店を経営していますが、この場所に店舗を出店することは簡単なことではないと分かりました。日本人観光客も多いため、たくさんの日本料理店があります。ここに進出しているチェーン店は成功をおさめているケースも多いため、自分も日本食の飲食店で経営を成功させることができるだろうと思っていたのです。

ですが、まず出店の準備が大変でした。ビザの取得や店舗となる物件の確保、出店の許可を得るための申請など、色々なことをこなす必要がありました。もちろん、最初からたくさんの作業が必要になることは理解していましたが、思っていたほどスムーズにいかないところが多くて大変だったのです。申請しても許可が下りないというトラブルもあり、当初想定していたよりもお店が始められるまでに長い時間がかかってしまいました。

店が完成して経営を始めさえすれば上手くいくだろうと思っていましたが、実際のところはそうではなかったです。新しい店舗ということで最初は物珍しさからやって来てくれるお客さんも多かったですが、次第に訪れるお客さんの数が減っていってしまったのです。チェーン店と比べると価格が高めに設定していたこともあり、継続的にたくさんのお客さんを確保することは難しかったと言えます。

開店してからも多くの苦労

後には退くことができないと思っていたので、知り合いのコンサルタントに相談してお店を大幅に改善することにしたのです。価格の見直しだけではなくメニューの変更などを行い、より多くの集客が期待できるように工夫しました。ホームページを作成してこまめに情報を発信することで、多くの人に存在を知ってもらえるようにも工夫したのです。自分でホームページをつくることには限界があったので、枠組みをつくってもらったりアドバイスをもらったりするためにエンジニアにも依頼をしました。経営を成功させるために努力している間も客数が少ない期間が続いており、毎日本当に大丈夫だろうかという不安を抱えながら働いていました。けれども、ある程度の時間が経ってからは改善の効果があらわれたようで、以前よりは来店してくれるお客さんが増えるようになったのです。メニューの単価を下げたおかげなのか、1人のお客さんが2つ以上のメニューを注文してくれることも増え、結果的に売り上げアップに繋がりました。

最終的には店舗を成長できました

結果としてはハワイで経営が続けられるような店舗に成長させることができましたが、途中は生きた心地がしなかったほどです。自分の力でどうにかすることができると思って必要最低限しかエージェントの力を借りない方向で動いていましたが、最初からノウハウを持つコンサルタントなどに頼っておけば良かったと思っています。見通しの甘さが招いたことなので、戻れるものなら店舗を出すことを決めたときの自分に口酸っぱく注意をしておきたいです。

大好きなハワイで料理をつくって働けることは嬉しいことです。しかし、成功させるためには血が滲むような努力が必要なのだと分かりました。自分が出店することに決めてから、ハワイに出店したものの上手くいかずに店をたたんでしまっている人は多いことを知りましたが、自分もそうなっていた可能性があります。今では利益を出すことができているので成功することができたと思って良いはずですが、ハワイでお店を成功させることはかなり難しいことです。安易な気持ちで始めたり、強力なサポート体制がない状態で始めたりすると、後悔をすることになると分かりました。ハワイでお店をすること自体は楽しくてやりがいがありますが、自分の周りの人が同じように店を持ちたいと考えているのであれば、甘くないことなのだとしっかり伝えたいです。